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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.98 パンダとイルカの夏休み

WE! 2012年8月号掲載



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今年の夏は普段あんまり行かないトコに乗り込んでみよう!という家族会議の結論により、和歌山県の白浜&新宮を家族ぐるみで襲撃してきました。
羽田から飛行機で南紀白浜空港に到着し、まず向かった先は空港の目と鼻の先にある和歌山アドベンチャーワールド。
ココは、日本に3カ所しかないパンダを飼育している珍しい動物園です。(残り2つは東京の上野動物園、神戸の王子動物園)
まずはココに寄って、「子供をパンダで腹一杯に!」という親サイドの目論みだったのですが、いざパンダの檻の前に行ってみたところ「ふーん、パンダね。他は?」という激クールな反応が娘(小1)から返ってきて笑いました。パンダが珍奇で希少な動物である事を肌感覚で理解していない子供にはきっとこんなモンなのでしょう。
仕方が無いので、子供が「やりたい!」と言ってきかなかった太鼓の達人を1ゲームし、あとは園内をうろついていたマスコット犬のゴールデンレトリバーの頭をなでて園を後にしました。
次に向かったのは、白浜から車で3時間ほど走った新宮。
ココにはイルカと一緒に泳いで遊べるというアトラクションがあります。
これにはさすがにクールを決め込んでいた娘も「イルカ?触ってみたい!」とノリノリなので、早速申し込んでトライ。
支給されたウェットスーツに身を包み、プールサイドに行ってみると25M程のプールにイルカが4〜5頭泳いでいます。
「おお!こりゃすげぇ!」とワクワクしながら足ヒレを付けてプールに入ってみたオイラだったのですが、肝心のイルカがまったくオイラに近づいてこないという予想外の展開。
インストラクターのお姉さんが「ホラ!一緒に泳ぎたがっていますよ!追いかけっこ!」とあおってくれるのですが、水中でのイルカの動きは予想外に速く、まったくイルカの姿を捉えられず、おっさんが水中でオロオロするばかり。
嫁と娘はさっさと追いかけっこをあきらめ、浅瀬の安全圏でおとなしいイルカの腹をなでたりしています。
結局ほとんどイルカにバカにされたような状態のままヘトヘトで陸に上がり、敗北感を味わいながら、イルカの背びれに捕まってプールを一周するという、イルカに介護されるような気分の記念アトラクションをやって帰りました。
それにしても、なぜイルカはあんなにオイラを避けていたのでしょう?うっすらと心の奥底で思っていた「食い物のくせに!」という心根を見破られていたのでしょうか?だとしたら怖っ!