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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.19 離煙パイプ〜後編

「WE!」2006年2月号掲載



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『離煙パイプ』なる禁煙グッズでなんと禁煙に成功したオイラ。今回はその続きです。
前回の原稿の最後に「一ヶ月後は吸っちゃってるかも!」と書き残していたオイラ。自分の精神力の弱さを知りつくしていますからそう書かざるを得なかったんですが、なんとビックリする事にまだ禁煙続行中です。もちろん食後とか酒飲んだ時なんかは「一服つけてえなぁ」と思う事もあります。でも、そんな時でも“吸いたくてたまらない”レベルまでイライラメーターが行く事は稀です。なんかふと気づくと煙草の事忘れちゃってるんですよね。ナゼ?いったいオイラどうしちゃったんですかね?やはり離煙パイプがすごいという事なんですかね?
こうなってくると喫煙者の皆さんの興味は「本当に煙草をやめると調子良くなるの?やい瀧、ぶっちゃけどうなんだ?」という事に尽きると思います。結論から先に申しますと、「全〜然健康になった気がしません!今現在は」といった感じでしょうか。
オイラの場合、禁煙直後から原因不明の猛烈な咳、のど腫れ、声ガレを発症してしまい、一ヶ月程薬を手放せない日々が続きました。これらの症状が禁煙とどう関係しているのかは解りませんが、医者に行っても風邪だとは言われなかったし、煙草を止めた直後からそういった状態になったので、きっとなにかしらの関係があると思われます。
あとは食事。「禁煙後はメシがうまくなる」なんていう言葉をよく聞きますが、オイラにはそれも当てはまっていません。味まったく一緒。もともと味覚に関しては自信が無いので、煙草を止めたくらいで味覚センサーが大幅にバージョンアップする事はないみたいです。
最後に「太る」ですが、これだけは確実に太ります。今まで煙草で消費していた時間を、駄菓子やら菓子パン、興味本位の焼き鳥なんかで埋めていってしまうので、無意識に常に腹一杯状態が続きます。「やばい!このままじゃ肥満まっしぐらだ!」と思わない事もないんですが、自分にいくつもの禁止事項を課せられる程人間が出来ている訳ではないので、“煙草と引き換え”的な感覚でついつい食べてしまいます。結果現在体重5kg増です!
このように禁煙は決して至福の健康をもたらしてくれるモノではなく、ただ単純に健康上の不安が置き換わるだけの事のようです。健康は夢物語!